PAACニュース-106号 内臓反射複合体とその中の幾つかの臨床例

2018/09/28

                                                 SORSI,INC 冬期研究協議会 1995年2月7日 ハワイ・エンバースィート・ホテルにて

                                                                     翻訳:栗原輝久

序論
 フランシス・M・ポッテンジャー M.D.が1944年に彼の著書「内臓疾患」を著した頃くらいから、内臓反射複合体というものが、人体神経学の立場から議論されてきた。
 現在、内臓に関連した現象は大いに関心を集め、それについての調査、研究は量的に拡大してきている。
 しかしながら、臨床的な実際の指標となるかもしれない基準をはっきりとさせようとするような事は殆ど為されてはいない。
 この論文は、(内臓反射複合体の)知られていない神経学の幾つかについて議論し、この状態を検証するための基準について提案するものである。
予備知識
 神経学システムは、明らかに創り出す力がある。反射弓の形成は、馴化と呼ばれる過程を通して為される。この過程の中では、2つあるいはそれ以上の神経が、フィードバック環、またはある程度まで自動的に作用する1つのパターンを創り出す。
 当然、この事は生物にとって大きな利益となりうる。それは、我々が歩行のような複雑な運動を習得したり、その記憶を留めておく事を可能にしている。(以下省略)

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