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PAACニュース-111号 股関節の屈曲可動域に対する上部頸椎或いは仙腸関節マニピュレーションの効果

2018/09/29

                                                  Henry Pollard、Grad Dip、Chiro.、APP.So.、M.Sport Sc,Graham Ward,PhD 著

                                               翻訳:栗原輝久

摘要
目的:股関節の可動域に対する上部頸椎へのマニピュレーションと仙腸関節へのマニピュレーションの効果を比較する。
意図:臨床例の研究
研究場所:マクアリー総合大学のカイロプラクティック外来患者クリニック・センター
研究対象: 18~34歳の大学生の中から52人を無作為に選び出した。
研究方法:治療の前後での最終可動域を決定するために、信頼性の高い片手持ちの筋力計を使用した。
 研究対象を3つのグループに分けた:頸椎のマニピュレーションを受けたグループ、仙腸関節のマニピュレーションを受けたグループ、プラシーボ・グループ(対照群)の3つである。
 股関節の屈曲の可動域(SLR:Straight Leg Raising:下肢伸展挙上)が独立変数として用いられた。
結果:2つのマニピュレーション治療によって、股関節の可動域は増大した。
 重要な事だが、統計上の分析によって、上部頸椎のみへのマニピュレーションで股関節の屈曲可動域が増大した事が明らかとなった。
結論:結果として、正常な成人の頸部への手技療法が股関節の可動域に影響を与えるかもしれないという事が示唆された。このような所見は、頸椎と下肢の間の繋がりを示唆しているのかもしれない。(マニピュレーション、手技療法ジャーナル、1998年第21巻、611-6)。
鍵となる言葉:頸椎:カイロプラクティック・マニピュレーション、股関節、仙腸関節(以下省略)
        

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