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PAACニュース-113号 頸椎のカイロプラクティック・リハビリテーション

2018/10/01

                                     DONALD R.MURPHY D.C.DACAN 著

                                               翻訳:栗原輝久

目的
 脊柱のリハビリテーションは、カイロプラクティックにおいては長く伝統的なものだったが、これにも拘わらず、殆どのカイロプラクター達は、彼らの毎日の臨床でリハビリテーションを行ってはいない。この論文は、頸椎症候群を持つ患者のリハビリテーション的な管理に関する原理、そしてこれらの原理から得られる方法論を提供しようとするものである。
 ここで議論する”リハビリテーション”とは、機能回復を意図した運動を基本とした方法に関連しているものである。しかし、機能回復を意図してカイロプラクターが行う全ての治療法は、リハビリテーション的であると言えるという事を忘れてはならない。これにはマニピュレーション、等尺性運動後のリラクセーション、神経作用促進後のストレッチ、自動運動解放、そして他の多くの手技テクニックのようなものが含まれる。あらゆる患者の管理における運動の部分は、全体的な管理の中に位置付けられなければならないし、分離して考えるべきではない。

議論
 頸椎は、外傷や機能障害の多発部位で、複雑な領域である。この外傷や機能障害は、しばしば頸/上肢痛、頭痛、口周囲の顔面痛、神経生理学的な機能異常、平衡不安定/眩暈といった臨床的症候群に至る事がある。可動性の大きさに加えて、この部位の複雑な神経生理学によって、頸椎は腰椎と区別される。この結果、圭津の機能、外傷、治療、そしてリハビリテーションは、腰椎の原理を適用しても、理解することはできないのである。(以下省略)

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