• トップ
  • 院長ブログ
  • PAACニュース116号-偏頭痛のカイロプラクティック脊椎治療に関する無作為対照試験

PAACニュース116号-偏頭痛のカイロプラクティック脊椎治療に関する無作為対照試験

2018/10/02

 Peter J.Tuchi,GrandDipChiro,DipOHS、Henry Pollard,GrandDipChiro,GrandDipApoSc Rod Bonello,D.C.DO著

                                             翻訳:栗原輝久

概要
目的:偏頭痛の治療におけるカイロプラクティック・スパイナル・マニピュレーティブ・セラピー(カイロプラクティック脊椎手技療法:SMT)の効果を判定すること。
意図:6ヶ月間に及ぶ無作為対照試験、試験は3段階から成る:(治療前の)2週間に及ぶ情報収集、2か月間に及ぶ治療、そして(治療後)更に2週間に及ぶ情報収集、6ヶ月間の終わりにSMT群と対照群の初期基準要因に対する効果が比較された。
試験場所:Macquarie大学カイロプラクティック研究センター
参加者:広告媒体を通じて10歳から70歳までの127人のボランティアが集められた。偏頭痛の診断は、国際偏頭痛学会の基準-少なくとも過去1ヶ月間に1回の偏頭痛があったーに則って行われた。
治療:臨床家によって恥骨の固着であると判定された部位に2ヶ月間に及ぶSMT(ディヴァーシファイド・テクニック)が行われた。(最多で16回の治療)。
主要な効果の測定:参加者は試験期間中ずっと基準となる頭痛日誌をつけた。そこでは頭痛の頻度、強さ(それぞれの値を点数とした)、症状に関連した無気力状態、そしてそれぞれの頭痛に関しての医薬品の使用が記された。
結果:対照群(総数=40)と比較した治療群(総数=83)の平均的な反応として、頭痛の頻度(P<.005)、持続時間(P<.01)、無気力状態(P<.5)、そして医薬品の使用(P<.001)に関して大きな改善が見られた。4人は様々な理由-住居の移動、交通事故、偏頭痛の頻度の増加―から試験を遂行する事ができなかった。言葉を変えれば、参加者の22%は、2ヶ月間のSMTの結果として偏頭痛の90%以上の軽減がみられたと報告した。参加者の50%以上は、病的な状態に関して大きな改善が見られたと報告した。
結論:この研究の結果は、何人かの人達がカイロプラクティックSMTを受けた後で偏頭痛に大きな改善がみられたという以前の結果を支持するものだった。参加者は、高い割合(80%以上)で偏頭痛の主要要因としてストレスを挙げていた。カイロプラクティック治療がストレスに関連した肉体的な状態に効果があり、そういった状態の人達において偏頭痛の影響が緩和されたという事は恐らく言えるだろう。(J Manipulative Physioll ther 2000:23:91-5)
鍵となる言葉:偏頭痛:かいろ:無作為対照試験 (以下省略)

PAGE TOP