• トップ
  • 院長ブログ
  • PAACニュース126号:静止直立位状態での力の伝達を評価するために、ヒトの頸椎について簡略化された概念上のモデル

PAACニュース126号:静止直立位状態での力の伝達を評価するために、ヒトの頸椎について簡略化された概念上のモデル

2018/10/07

                                           John Dulhunty,DC 著

                                               訳:栗原輝久

序論
目的:直立位の頸椎に関して、過去に提案された理論上の伝達のメカニズムを評価するのに適した簡略化された図式モデルを発達させる。このモデルは、直立位での頸椎の最良の力学的構成に寄与している力学的な原則を視覚的な形式で示すのに役立つ。またこのモデルは、2つの異なる力の伝達方法について、相対的な力学的効果を探求するのにも役立つ。
方法:直立位での頭部と頸椎に作用する適当な力のベクトルを図示するために、図式モデルが発達した。このモデルは、他動的な要素と自動的な筋の支持作用力の特殊な構成の結果として様々な負荷がかかった状態のもとで、頸椎構造の静止状態での理論上の負荷を計算するのにも役立った。
結果:このモデルから得られた情報から、静止直立位での頸椎の理論上の力学的に最良の構成と様々な要素の理論的な役割を提供する。このモデルは、文献で提案された平行な力システムよりも、分節間の筋の力による共同作用の筋作用システムの力学的な正しさを検証するために活用した。頸椎における力の伝達に関するそれらの予測や理論上の意味合いに関連して、代用的なモデルを検証する。
結論:簡略化されたモデルが発達した事で、ヒトの頸椎の静止直立位の維持に関連する力を図式で表現する事が促進された。これは、頸部の主要な力学的な要素についての脊柱の最良の構成を探求するのにも役立つ。
鍵となる言葉:生体力学:頸椎:前彎:頸部:モデル
 

PAGE TOP