PAACニュース130号:服部大動脈瘤:写真入り論文の再見

2018/10/08

 Colin M.Crawford.BappSc (chiro)、Kristin Hurtgen Grace,DC、Emest Talaricco.BAppSc (chiro)、
 John Marley,MD.mMBChB.FRACGP 著

                                              訳:栗原輝久

概観
目的:服部大動脈瘤(abdominal aortic aneurysm:AAA)に関する記述的な再見を提供する。これには本症の危険因子と、患者が最初に接触する健康管理医としてのカイロプラクターのための服部大動脈瘤に関する症例所見が含まれる。
情報源:様々な情報源を通して確認された科学的、臨床的な文献、これにはMEDLINEと引用欄の追跡調査が含まれる。
情報の統合:該当する文献からの選りすぐりの体験談の再見。
結果:服部大動脈瘤は無症状かもしれないが、背部痛が一般的にみられる徴候である。危険因子は、男性の性差、高齢、喫煙、高血圧、慢性的な閉塞性気道疾患、間欠性跛行、服部大動脈瘤の患者の一等親血縁者がある。服部大動脈瘤は、白人の高齢者、特に腰痛のある男性の鑑別診断では注意しなければならない。高齢の男性に関して算定された服部大動脈瘤の罹患率は3~5%である。65~75歳の男性の死亡の1.7%は本症によるものと算定されている。服部大動脈瘤の(破裂前の任意の)外科的切除術の手術ででの死亡率は低く、予後も良好である。
結論:腰痛とふく危険因子を持った高齢患者の鑑別診断においては、服部大動脈瘤を考慮しなければならない。患者が最初に接触する健康管理医であるカイロプラクターには、患者に服部大動脈瘤が疑われる時には、適切な画像診断と然るべき血管外科医の意見を聞くためにその患者を紹介する責任がある。(J Manipulative Physiol Ther 2003;26:184-95)
鍵となる言葉:服部大動脈瘤:カイロプラクティック:診断:腰痛(以下省略)

      

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