PAACニュース146号:8歳の少年の胃食道逆流疾患:症例研究

2018/10/17

                       Anna K.Jonassaon,MSc、Sinoome F.C.Knap,DC,MAppSc 著

                                              訳:栗原輝久

概観
目的:小児患者にみられた胃食道逆流疾患の診断と管理について発表し、詳細な症例報告の重要性を議論し、診断へと至る事のできる言葉による、あるいは非言語的な幾つかの最重要の手掛かりを提案する事。
臨床的特徴:母親が頭痛と頸部痛のある8歳の少年をカイロプラクティック・クリニックに連れて来た。病歴や身体検査によって、頸椎起因性の頭痛という診断が下された。
治療と結果:治療は、頭蓋骨治療と組み合わされた上部頸椎のカイロプラクティック・マニピュレーション、そして食餌に関する指示だった。頭痛が再発したので、セカンド・オピニオンのために、この患者を同僚の所へ照会した。詳細な病歴の聴取によって、胃食道逆流疾患と診断され、適切な治療のために専門家へと照会された。
結論:第1線の健康管理者という立場のために、カイロプラクティック・ドクターが非生体力学的な特徴を持った病訴に直面するであろう事は避けられない。初期段階で胃食道逆流疾患のような状態を確認し、適切な照会を行う事が重要である。(J Manipulative Physiol Ther 2006;29:245-247)
鍵となる言葉:胃食道逆流疾患:小児:腹痛:頭痛 (以下省略)

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