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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Arthur G.Lensgraf,DC、Kenneth J.Young,DC 著

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　訳：栗原輝久

概観
目的：今回の研究の目的は、以前に個人的にカイロプラクティックを開業している所を受診した際に診断未確定の脊髄の原発腫瘍のある2人の患者について議論する事である。T12-L1とL1-L2の上衣細胞腫に関する治療を結果の概観について議論する。
臨床的な特徴：1人の患者は、46歳でスペイン系の女性で、3～4年の断続的な背部痛があり、通常は保存的な治療で解消していたが、急性の時には解消しなかったというものである。臨床的な評価で、腸や膀胱の機能不全といった下位運動ニューロン（障害の）徴候が明らかになった。2番目の患者は、28歳の白人男性で、慣例的な治療を受けていて、下位運動ニューロンの（障害の）徴候や症状はみられなかった。
治療と結果：患者は2人とも照会した。1人は現地の病院の救急診療部へ、もう1人は直接神経外科医へと照会した。2人とも崖手術を受けた。家に戻った際に、最初の患者は、主に放射線治療から成る追跡治療を受けた。（3、6、12、24、40ヶ月後の）電話での聞き取り調査によって、この患者の健康は回復した事が判った。2番目の患者には放射線治療は不要だったので、術後4、10、12ヶ月後の聞き取りから、健康を回復した事が明らかになった。この患者は、外科手術から1年後に、従来の治療へと戻った。
結論：これらのケースから、様々な状況のもとで医療的な決定を行うためには、慎重な病歴の聴取や検査と十分な臨床情報を結合させると良いだろうという事が明らかになった。またこれによって、訓練や専門に拘わらず、医療サービス提供者達の様々な専門領域の異業種間の協力の重要性が示された。（J Manipulative Physiol Ther 2006;29:676-681）
鍵となる言葉：上衣細胞腫：脊髄新生物：馬尾症候群：カイロプラクティック　（以下省略）