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PAACニュース152号:カイロプラクティック・クリニックを訪れた深部静脈血栓症患者:症例報告

2018/10/21

 Matthew Fernandez,MChiro、Henry Polard,MSporsSc,PhD,FCC、Andrew McHardy,BMedS,MChiro 著
 
                                           訳:栗原輝久

概観
目的:今回の論文の目的は、カイロプラクティック・クリニックにおける深部静脈血栓症の症例について発表・議論する事である。
臨床的な特徴:33歳の男性患者は、長期間に亘る背部痛のための追加的なカイロプラクティック治療を求めて来院した。下された診断は、椎間関節症候群だった。この患者の背部痛は改善したが、右鼠径部痛があった。深部静脈血栓症という暫定診断のために、この患者を病院へと照会した。
治療とその結果:この患者は、医師の診断を受けた、そしてカイロプラクティック診断から2時間以内に、下肢全体が痛むようになった。ドップラー超音波診断によって、広範な血栓が明らかになった。この患者にはヘパリン(抗凝固薬)が処方され、8日間入院した。退院時には、右下肢全体を覆うストッキングと軽度のエクササイズを奨められた。引き続いての検査の予定が立てられた。19ヶ月後の診断では凝血塊は殆ど解消していた。
結論:今回の症例報告は、手技療法者が心血管疾患やそれに関連する危険因子を認識する事の重要性を強調している。手技療法者がこれらの事を認識すれば、適当な専門家への照会を通した共同管理が可能となる。
鍵となる言葉:静脈血栓症:カイロプラクティック:航空医学 (以下省略)

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