川口駅より徒歩5分。辛いぎっくり腰や腰痛、肩こり、体の痛み、筋肉痛、骨盤矯正、整体なら川口・西川口の栗原カイロプラクティック研究所へ!池袋での施術も可能です。
PAACニュース165号:椎骨動脈形成不全:核磁気共鳴画像精査での罹患率の確認と格付けの信頼性
2018/11/04
Cynthia Peterson,RN,DC,MMedEd、Lee Philips.DC、Ashlea Linden,DC、William Hsu,DC 著
訳:栗原輝久
概観
目的:今回の研究の目的は、核磁気共鳴画像における軽度、中程度、顕著な椎骨動脈の形成不全といった重症度の格付けの割り当てに関する信頼性と同様に、椎骨動脈形成不全の罹患率に関する検者内と検者間での信頼性を検証する事である。
方法:2人のカイロプラクティック放射線専門医は、個々に、遡及的に131人の成人患者の核磁気共鳴画像における椎骨動脈形成不全について視覚的に評価した。形成不全の重症度を格付けした。形成不全の罹患側と患者の性別を記録した。1ヶ月後にその過程を繰り返した。椎骨動脈の罹患率、重症度、性別の分布に関する記述統計学の計算を行った。形成不全の発見と格付けに関する信頼性について、k 統計値(ケンドールの一致係数)を算出した。
結果:両者の分析に関する検者間の信頼性は十分だった(初回の分布については k =0.75、86%の一致、第2の分析については k =0.69、81%の一致)。検者1については、検者内の信頼性分析によって、0.71の k 値(十分)と83%の一致が明らかになった。検者2は、0.85(殆ど完璧)の k 値と92%の一致が見られた。全体としては、131人の患者の中の57人に形成不全が見られた。形成不全は、男性(35.8%)よりも女性(49%)に多く見られた。7例の動脈には重度の形成不全が見られた。これらの7人の患者の中の6人は女性だった。
結論:椎骨動脈形成不全は一般的なもので、頸部の核磁気共鳴画像精査によって確実に診断・分類できる。今回の患者グループについては、椎骨動脈形成不全は、男性よりも女性に多く見られた。(J Manipulative Physiol Ther 2010;33:207-211)
鍵となる言葉:椎骨動脈:核磁気共鳴画像:先天的異常:罹患率:左右非対称:カイロプラクティック
図1.T1強調のMRI軸写像、右椎骨動脈(矢印)の 図2.T1強調のMRI軸写像、右椎骨動脈(矢印)の明らかな
形成不全を伴った椎骨動脈の著明な左右非対称が 形成不全が見られる。
見られる。
臨床的適用
●椎骨動脈の形成不全は極く一般的なもので、軽度の形成不全が存在する時には、正常変異と見なすべきである。
●右側の椎骨動脈が小さい事は更に一般的なもので、女性ではより顕著である。
●椎骨動脈の形成不全は、必ずしもMRIからの報告で言及されるとは限らない。
●椎骨動脈の重度の形成不全は、一般的なものではないが、他の因子が存在する時には、後部血流の脳卒中の危険因
子となるかもしれない。
(以下省略)
訳:栗原輝久
概観
目的:今回の研究の目的は、核磁気共鳴画像における軽度、中程度、顕著な椎骨動脈の形成不全といった重症度の格付けの割り当てに関する信頼性と同様に、椎骨動脈形成不全の罹患率に関する検者内と検者間での信頼性を検証する事である。
方法:2人のカイロプラクティック放射線専門医は、個々に、遡及的に131人の成人患者の核磁気共鳴画像における椎骨動脈形成不全について視覚的に評価した。形成不全の重症度を格付けした。形成不全の罹患側と患者の性別を記録した。1ヶ月後にその過程を繰り返した。椎骨動脈の罹患率、重症度、性別の分布に関する記述統計学の計算を行った。形成不全の発見と格付けに関する信頼性について、k 統計値(ケンドールの一致係数)を算出した。
結果:両者の分析に関する検者間の信頼性は十分だった(初回の分布については k =0.75、86%の一致、第2の分析については k =0.69、81%の一致)。検者1については、検者内の信頼性分析によって、0.71の k 値(十分)と83%の一致が明らかになった。検者2は、0.85(殆ど完璧)の k 値と92%の一致が見られた。全体としては、131人の患者の中の57人に形成不全が見られた。形成不全は、男性(35.8%)よりも女性(49%)に多く見られた。7例の動脈には重度の形成不全が見られた。これらの7人の患者の中の6人は女性だった。
結論:椎骨動脈形成不全は一般的なもので、頸部の核磁気共鳴画像精査によって確実に診断・分類できる。今回の患者グループについては、椎骨動脈形成不全は、男性よりも女性に多く見られた。(J Manipulative Physiol Ther 2010;33:207-211)
鍵となる言葉:椎骨動脈:核磁気共鳴画像:先天的異常:罹患率:左右非対称:カイロプラクティック
図1.T1強調のMRI軸写像、右椎骨動脈(矢印)の 図2.T1強調のMRI軸写像、右椎骨動脈(矢印)の明らかな
形成不全を伴った椎骨動脈の著明な左右非対称が 形成不全が見られる。
見られる。
臨床的適用
●椎骨動脈の形成不全は極く一般的なもので、軽度の形成不全が存在する時には、正常変異と見なすべきである。
●右側の椎骨動脈が小さい事は更に一般的なもので、女性ではより顕著である。
●椎骨動脈の形成不全は、必ずしもMRIからの報告で言及されるとは限らない。
●椎骨動脈の重度の形成不全は、一般的なものではないが、他の因子が存在する時には、後部血流の脳卒中の危険因
子となるかもしれない。
(以下省略)