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PAACニュース168号:高齢者のカイロプラクティック介護のための最良の診療の提案

2018/11/09

     Cheryl Hawk,DC,PhD、Michael Schneider,DC,PhD、Paul Dougherty,DC、Brian J.Gleberzon,DC、       
     Lisa Z.Killinger,DC 著

                                            訳:栗原輝久

要約
目的:今日、筋骨格系の健康状態のためのカイロプラクティック管理の効果を支持する科学的証拠の基盤では、高齢者のためのその妥当性を明確に扱っては来なかった。高いレベルの証拠が欠如している時には、証拠の1つの形態である専門家の総意について検討しなければならない。今回の計画の目的は、高齢者のカイロプラクティック管理のための最良の診療に関する科学に基づいた推奨事項を備えた資料を作成するというものである。
方法:多くの専門分野に亘る運営委員会の臨床経験と広範な文献再見の結果に基づいて、1セット50種類の記述が作成された。厳格なRAND-UCLA(カリフォルニア大学ロスアンゼルス校)の手順に従って、正式なデルファイ法を実行した。意見の一致に達するまで、述べた事をデルファイ委員会へと回した。意見の一致とは、少なくとも回答者の80%の同意だと定義した。米国とカナダの17の州から28人の回答者がいたが、その内訳はドクター・オブ・カイロプラクティック(DC)が24人、理学療法士が1人、看護師が1人、心理学者が1人、鍼師が1人だった。
結果:2010年の1月-2月のにデルファイ分析を行った、28人全員の回答者がこの分析を完了した。3回目の時に、全ての記述に関して意見の一致へと至った。それに伴う最良の提案に関する資料から、高齢者のカイロプラクティック管理に関する適切な取り組みについての要素が明確になったので、今回の論文で提供する。
結論:多くの専門分野を網羅した熟練のカイロプラクターの回答者によって、高齢者の評価、介護、手技治療に対するカイロプラクティックの取り組みのための科学的情報を備えた最良の診療についての80%の一致という高レベルの一致へと到達する事ができた。(J Manipulative Physiol Ther 2010;33::464-473)
検索キーワード:カイロプラクティック;脊椎マニピュレーション:高齢医学
 
 臨床上の適用
 ●多くの専門分野に亘る委員会を利用した意見の一致過程は、高齢者のカイロプラクティック介護に関連した重要問
  題に関する元となる一連の供述を作成する上で功を奏した。
 ●今回の記録では、高齢者のカイロプラクティック管理に関与するもの、証拠に基づき理に敵った取り組みに関する
  全般的な枠組みを規定している。
 ●これは、完成品というよりは、将来において新たなる証拠の出現としての改良版が必要となる事がある生産中の未
  完成品と見なすべきである。

  (以下省略)

                     

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