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PAACニュース169号:慢性で筋原性の側頭下顎関節障害のための行内筋筋膜療法:無作為化比較試験

2018/11/09

   Allan Kalamir,BSc,MChiro、Rodney Bonello,GradDip,hSc、Petra Graham,PhD、Andrew L.Vitello,PhD、
   Henry Pollard,PhD 著
                                           
                                             訳:栗原輝久

要約
目的:慢性の側頭下顎関節障害(Chronic tempromandibular disorder:TMD)の口内筋筋膜療法(intraoral myofascial therapies:IMTs)の効果を研究いている学生は稀である。今回の研究は、これまでに発表された研究を展開させたもので、その研究とはカイロプラクティック口内筋筋膜療法(IMT)、教育の追加、自己療法が未治療や単独のIMTよりも優れているのか否かを、5つの結果判定法(切歯側の開口域、休息時の顎の疼痛、開口時の顎の疼痛、歯を噛み締めた時の顎の疼痛、そして1年間に及ぶ変化についての広範囲の報告)に関して研究したものである。
方法:今回の研究では、93人の参加者を募集したが、彼らには、慢性で筋原性の側頭下顎関節障害(TMD)があり、3ヶ月以上に亘って慢性的な顎の疼痛を経験していた。合格者は、3つのグループの中の1つへと無作為抽出した:(1)週に2回のペースで5週間のIMTを行う:(2)IMT、IMTに教育や自己治療エクササイズを加えたもの(IMTESC)、(3)対照群である待機リストの3つである。主要な結果判定法を行った。可動域の所見は、ノギスを使ってミリメーター単位で測定し、疼痛スコアについては、11点の自己報告式の慢性痛尺度を使って定量化した。変化に関する広範囲の報告は、7点の自己報告式の尺度で、6点の中間点前後に正負のバランスをとったものだった。
結果:6カ月と1年の時点で対照群と比べると、両方の治療グループにおいて、休息時、開口時、噛み締めた時、開口時のスコア、変化に対する広範囲の報告で統計学的に有意な差異(P<.05)が見られた。また1年の時点では、2つの治療グループの間に有意な差異も見られた。
結論:今回の研究では、93人の参加者を募集したが、彼らには、慢性で筋原性の側頭下顎関節障害(TMD)があり、3ヶ月以上に亘って慢性的な顎の疼痛を経験していた。合格者は、3つのグループの中の1つへと無作為に抽出した:(1)週いn2回のペースで5週間のIMTを行う、(2)IMT、IMTに教育や自己治療エクササイズを加えたもの(IMTESC)、(3)対照群である待機リストの3つである。主要な結果判定法を行った。可動域の所見は、ノギスを使ってミリメーター単位で測定し、疼痛スコアについては、11点の自己報告式の慢性尺度を使って定量化した。変化に関する広範囲の報告は、7点の自己報告式の尺度で、0点の中間点前後に正負のバランスをとったものだった。
結果:6ヶ月と1年の時点で対照群と比べると、両方の治療グループにおいて、休息時、開口時、噛み締めた時、開口時のスコア、変化に関する広範囲の報告で統計学的に有意な差異(P<.05)が見られた。また1年の時点では、2つの治療グループの間に有意な差異も見られた。
結論:今回の研究では、慢性で筋原性の側頭下顎関節障害に対する1年間に亘るカイロプラクティックのIMTとIMTESCが未治療よりも優れているという事、そしてIMTよりもIMTESCの方が優れている事が示唆された。(J Manipulative Physiol Ther 2010;35:26-37)
検索キーワード:手技治療:エクササイズ:自己治療:教育:カイロプラクティック:側頭下顎関節障害

(以下省略)

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