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PAACニュース171号:非症候性の男性の胸椎伸展に関する機能的X線分析

2018/11/14

  Stephen Edmondston,PT,PhD、Morten M.Christensen,PT,MClinPhysio、Simone Keller,PT,MClinPysio
    Lalia B.Steigen,PT,MClinPhysio、Luke Barclay,PhD 著

                                            訳:栗原輝久

要約
目的:今回の研究の目的は、若い無症候性の被検者グループの胸椎の伸展可動域を検査する事、写真分析から得られたX線上の測定値を比較する事、そして中立位での胸椎後彎の程度と胸椎の伸展可動域との間の関係を検証する事である。
方法:(平均年齢 ± 標準偏差、30.2歳 ± 7歳の)14人の男性被検者の胸椎側面像とデジタル写真から、立位での胸椎の後彎と最大伸展について測定した。胸椎の伸展可動域を規定するために、2つの測定値の違いを利用した。
結果:X線で測定された胸椎の伸展可動域は、0から26°(平均 ± 標準偏差、12.0 ± 8.9°)だったが、その一方で写真での可動域は8°から23°(平均 ± 標準偏差、12.4° ± 4.1°)だった。伸展可動域についての写真での可動域とX線での可動域との間には、統計的に有意な相関性が見られた(r=0.69、P<.01)。X線上で測定された伸展可動域は、胸椎後彎の程度と有意に関連していた(r=0.71、P<.01)。
結論:伸展可動域を測定し、最大可動域を明らかにするために、胸椎の機能的レントゲン画像を利用できた。胸椎の伸展可動域は、中立位での港湾の程度の影響を受けるだろう。胸椎の可動性における脊椎障害の影響を評価するために、今後の研究において、この方法が用いられるだろう。(J Manipulative Physiol Ther 2012;35:203-208)
検索キーワード:胸椎:脊柱:運動:レントゲン画像:写真撮影

                                      

 

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