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PAACニュース171号:二次的な手根中手関節の骨関節炎の参加者の疼痛感受性と機能に対する上肢関節への他動的授動法の効果

2018/11/14

     Jorge H.Vllafarie,PT,MSc,PhD、Guillermo B.Silva,MSc,PhD、Allessandro Chiarrotto,PT 著

                                         訳:栗原輝久

要約
目的:今回の症例シリーズの目的は、二次的な手根中手骨関節炎(carpometacarpal osteoarthritis:CMC OA)の高齢の参加者の疼痛強度、疼痛感受性、機能に対する肩、肘、手関節への他動的関節授動法の効果を報告する事である。
方法:(イタリアの)Collegno の Reidenze Sanitarie Assistenziali の理学療法科の15人の入院患者(70-90歳)には二次的な手根中手骨関節炎があり、今回の研究に顔を連ねた。全ての患者は、利き腕(肩、肘、手関節)の他動的関節授動法を2週間に4回受けた。手根中手骨関節炎については、手の舟状骨の結節と有鈎骨の骨端核の部位で、視覚的アナログ尺度によって疼痛強度を測定し、疼痛尺度は、圧痛閾値(pressure pain threshold:PPT)によって測定した。つまみゲージを使って、指先でのつまみの強さや3指つまみの強さを測定した。
結果:最初の追跡調査では、二次的な手根中手骨関節炎のあった何人かの参加者において、他動的関節授動法が疼痛強度を減少させたので、圧痛閾値や指先でのつまみや3指つまみの強さも増すのかもしれない。(J Manipulative Phyisiol Ther 2012;35:735-742)
検索キーワード:疼痛:圧迫:手根中手関節:骨関節炎:手技療法:高齢


 臨床的な適用
 ●他動的関節授動法を裏打ちする機械的・神経生理学的メカニズムから、今回の結果が得られるだろう。
 ●今回の症例シリーズは、他動的関節授動法によって、疼痛強度が減少し、圧痛閾値の増大や指先でのつまみの強さ 
  の増強が生じるという事が判った。  

  (以下省略)
 
 

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