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PAACニュース175号:足関節と足部の整形外科的な機能異常のある参加者の背屈可動域における距骨の前方から後方への授動法のみの即効性
2018/11/16
Luciana Mundim Texeira,PT、Tatiana Pires,PT、Ratael Duarte Silva,PT,MSc
Marcos Antonio de Rensende,PT,PhD 著
訳:栗原輝久
概観
目的:今回の研究の目的は、足関節や足部の様々な外傷のある参加者の能動的背屈の可動域(ROM)について距骨に対する前方から後方への授動法の即効性を明らかにする事である。
方法:今回の研究では、整形外科的に片側性の足部や足関節の機能異常のある18歳から50歳の30人の男女を採用した。全ての参加者は、両足関節の能動的背屈可動域の3セットの測定を受けた。測定には、基準時、初回の手技後、2回目の手技後の値が含まれていた。参加者は、障害側の足関節への関節授動法か手による接触のみ(対照群)の何れかを受けた。参加者を腹臥位にして膝関節を90°屈曲させて、2平面角度計を使って、能動的な背屈可動域を評価した。
結果:(関節授動法と接触のみの)両グループに可動域の大きな増大が見られた。しかし授動法前後の背屈可動域の測定値お平均的な差異は、対照群の前後の差異よりも大きかった。
結論:足関節と足部に整形外科的な機能異常のある被験者については、手による接触のみの方法と比べて、距骨のみへの関節授動法では背屈可動域の大きな増大は見られなかった。(J Manipulative Physiol Ther 2013;36:369-375)
鍵となる言葉:関節可動域:足関節:手技療法:授動法
図1.距骨に対する前方から後方への授動法
(カラーヴァージョンはオンラインで入手可)
臨床的応用
●今回の研究では、足関節の機能障害のある参加者の背屈を大きく改善させるには、距骨の前方から後方への授動法
のみでは不十分かもしれない。
●距骨の前方から後方への授動法によって得られる効果は累積的なものなので、今後の研究では、効果を測定するた
めの複合的なテクニックを含める事を考慮しなければならない。
(以下省略)
Marcos Antonio de Rensende,PT,PhD 著
訳:栗原輝久
概観
目的:今回の研究の目的は、足関節や足部の様々な外傷のある参加者の能動的背屈の可動域(ROM)について距骨に対する前方から後方への授動法の即効性を明らかにする事である。
方法:今回の研究では、整形外科的に片側性の足部や足関節の機能異常のある18歳から50歳の30人の男女を採用した。全ての参加者は、両足関節の能動的背屈可動域の3セットの測定を受けた。測定には、基準時、初回の手技後、2回目の手技後の値が含まれていた。参加者は、障害側の足関節への関節授動法か手による接触のみ(対照群)の何れかを受けた。参加者を腹臥位にして膝関節を90°屈曲させて、2平面角度計を使って、能動的な背屈可動域を評価した。
結果:(関節授動法と接触のみの)両グループに可動域の大きな増大が見られた。しかし授動法前後の背屈可動域の測定値お平均的な差異は、対照群の前後の差異よりも大きかった。
結論:足関節と足部に整形外科的な機能異常のある被験者については、手による接触のみの方法と比べて、距骨のみへの関節授動法では背屈可動域の大きな増大は見られなかった。(J Manipulative Physiol Ther 2013;36:369-375)
鍵となる言葉:関節可動域:足関節:手技療法:授動法
図1.距骨に対する前方から後方への授動法
(カラーヴァージョンはオンラインで入手可)
臨床的応用
●今回の研究では、足関節の機能障害のある参加者の背屈を大きく改善させるには、距骨の前方から後方への授動法
のみでは不十分かもしれない。
●距骨の前方から後方への授動法によって得られる効果は累積的なものなので、今後の研究では、効果を測定するた
めの複合的なテクニックを含める事を考慮しなければならない。
(以下省略)