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PAACニュース183号:外反母趾の保存的治療の際の疼痛と関節配列におけるキネシオテーピングの短期効果

2018/11/25

                  Gul Oznur Karabicak,PT,PhD、Nilgun Bek,PT,PhD、Ugur Tiftkci,MD 著

                                             訳:栗原輝久

要約
目的:今回の研究の主要目的は、外反母趾の保存的治療の際の疼痛と関節配列におけるキネシオテーピングの短期効果を測定するというものである。
方法:全部で34足の外反母趾という診断を受けた21人の女性患者(13人は両側、6人は右足、2人は左足)が今回の研究に参加した。最初の評価の後にキネシオテーピングを実施して、3日後、7日後、」10日後に貼り直した。主な結果判定法は、視覚的アナログ尺度を用いて評価した疼痛と角度計によって測定した外反母趾の角度だった。第2の結果判定法は、足機能指数とと米国整形外科足・足関節学会(American Orthopedic Foot and Ankle Society:AOFAS)の外反母趾尺度だった。またレントゲン像の結果も1ヶ月の治療の前後に測定した。足機能指数(FFI)尺度と外反母趾角度の評価点数の他に、Wilcoxonテストを行って、AOFASの最初の点数と最終的な点数との間の違いを比較した。
結果:今回の女性患者グループについては、外反母趾患者の疼痛と関節配列が10日間のキネシオテーピング後に改善した。この所見から、外反母趾変形の際の疼痛と機能障害の短期的な減少が明らかになった。(J Manipulative Physiol Ther 2015;38:564-571)
検索キーワード:外反母趾;保存療法

          
          図3.今回の研究で行ったテーピング・テクニック

  
  図4.時間の経過と共に、外反母趾の変形に取り組むための治療(左から右へと、基準時、3日目、7日目、
  10日目、30日目)。

 


  実際的応用
  ●今回の研究では、1ヶ月間の追跡調査において、キネシオテーピングによって、母趾の外転角や疼痛強度が減少
   するという事が明らかにされた。
  ●被検者には、機能的状態や生活の質の改善が見られた。

  (以下省略)

 

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