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PAACニュース184号:腰椎椎間板ヘルニア患者の坐位ー立位戦略の際の慢性痛強度の影響
2018/11/27
Tomasz Sipko,PhD,PT、Edmund Gilbowski,PT、Katarzina Barozyk-Pawelec,PhD,PT、Michal Kuczynski,PhD 著
訳:栗原輝久
要約
目的:腰痛の反復症状と慢性状態への移行は、疼痛を回避するために人々が行う特異的な運動戦略と関連している。今回の研究の目的は、腰椎椎間板ヘルニアによる慢性腰痛(chronic low back pain:CLBP)患者の坐位-立位(sit-to-stand:STS)戦略の際の慢性痛への効果を明らかにするというものである。
方法:Kistler 力台を使って、垂直方向の地面反力(反作用力、ピーク力、ピーク力後の反発力)とそれらの発生に関するそれぞれの時間を測定した。32人の健康人が対照群として働いてくれた。数値式疼痛評価尺度(numeric pain rating scale:NRS)によって測定され、報告された安静時の疼痛強度に従って、慢性腰痛患者(40人)を2つの小グループに分けた:僅かな疼痛(NR≦3)と強痛(HP;NRS>3)である。
結果:慢性腰痛(CLBP)の両方の小グループは、反作用力は、には短時間で到達したが、ピーク力後の反発力までには長い時間がかかった(P<.01)。対照群と比較すると、強痛(HP)では、右側でのより小さなピーク力と左側でのより小さなピーク力後の反発力が見られた(P<.001)。
結論:慢性痛患者には、個々に、短時間の準備を伴った代償的な坐位-立位運動戦略と、長時間の安定化時間という特徴が見られた。坐位-立位の遂行の際の回避運動は、疼痛の強い患者のみに見られたが、これは、最大地面反力を減少させて、ピーク力までの時間を延ばす際には、慢性痛の強度が重要な因子である事を示唆している。(J Manipulative Physiol Ther 2016;39:169-175)
検索キーワード:姿勢;運動;慢性痛
実際の適用
●STS遂行の際の回避行動は、強痛グループの人達だけに見られた。慢性痛の強度は、地面反力のピーク力を減少
させ、T2 を増加させる際には重要因子だった。
●今回の研究結果から、3つの目標に集中し標的としたリハビリテーション・プログラムが示唆された:疼痛の緩
和、STS戦略の調整:姿勢の改善である。
(以下省略)
訳:栗原輝久
要約
目的:腰痛の反復症状と慢性状態への移行は、疼痛を回避するために人々が行う特異的な運動戦略と関連している。今回の研究の目的は、腰椎椎間板ヘルニアによる慢性腰痛(chronic low back pain:CLBP)患者の坐位-立位(sit-to-stand:STS)戦略の際の慢性痛への効果を明らかにするというものである。
方法:Kistler 力台を使って、垂直方向の地面反力(反作用力、ピーク力、ピーク力後の反発力)とそれらの発生に関するそれぞれの時間を測定した。32人の健康人が対照群として働いてくれた。数値式疼痛評価尺度(numeric pain rating scale:NRS)によって測定され、報告された安静時の疼痛強度に従って、慢性腰痛患者(40人)を2つの小グループに分けた:僅かな疼痛(NR≦3)と強痛(HP;NRS>3)である。
結果:慢性腰痛(CLBP)の両方の小グループは、反作用力は、には短時間で到達したが、ピーク力後の反発力までには長い時間がかかった(P<.01)。対照群と比較すると、強痛(HP)では、右側でのより小さなピーク力と左側でのより小さなピーク力後の反発力が見られた(P<.001)。
結論:慢性痛患者には、個々に、短時間の準備を伴った代償的な坐位-立位運動戦略と、長時間の安定化時間という特徴が見られた。坐位-立位の遂行の際の回避運動は、疼痛の強い患者のみに見られたが、これは、最大地面反力を減少させて、ピーク力までの時間を延ばす際には、慢性痛の強度が重要な因子である事を示唆している。(J Manipulative Physiol Ther 2016;39:169-175)
検索キーワード:姿勢;運動;慢性痛
実際の適用
●STS遂行の際の回避行動は、強痛グループの人達だけに見られた。慢性痛の強度は、地面反力のピーク力を減少
させ、T2 を増加させる際には重要因子だった。
●今回の研究結果から、3つの目標に集中し標的としたリハビリテーション・プログラムが示唆された:疼痛の緩
和、STS戦略の調整:姿勢の改善である。
(以下省略)