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PAACニュース186号:素早く振幅の小さな脊椎マニピュレーションによる治療を受けている症候性頸椎椎間板ヘルニア患者の転帰に対するメディック変化の関係、椎間板ヘルニアの形態学、軸方向の位置:前向き研究
2018/11/30
Michel Kressig,MChiroMed、Cynthia K.Peterson,RN,DC,MMedEd、Kyle McChurch,DC、Christof Schmid,DC
Serafin Leemann,DC、Bernard Ankin,DC、Kim Humphreys,DC,PhD 著
訳:栗原輝久
要約
目的:今回の研究の目的は、頸椎椎間板ヘルニア(cervical disk herniation:CDH)の部位、形態学、モディック変化(Modic Changes:MCs)が治療結果と関連しているのか否かを評価するというものである。
方法:MRI(核磁気共鳴画像)と脊椎手技療法の治療を受けている44人の患者の転帰に関するデータを評価した。頸椎椎間板ヘルニア(CDH)の軸方向の位置、形態学、モディック変化(MCs)に関して、MRI精査を評価した。基準時、2週目、1、3、6ヶ月、そして1年の時点で、疼痛(頸部と上肢に関して0-10点)と頸部身体障害指数(neck didability index:NDI)のデータを収集した。全ての時点で、変化データに関する患者の全体的印象を収集し、"改善した"、"改善しなかった"に分類した。フィッシャーの正確確率検定によって、改善した割合とMRIの異常とを比較した。t 検定やマンホィットニーU検定を行って、数値化スケールとNDIの点数を、基準時のMRIの異常や全ての時点での変化の点数と比較した。
結果:モディック陽性の患者には、基準時の高いNDI点数が見られた(P=.02):モディック陽性患者の77.8%とモディック陽性患者の53.3%は、2週目に改善を報告した(P=.21)。モディックⅠ患者の55%とモディックⅡ患者の81.3%は、2週目に改善した(P=.07)。3ヶ月と1年の時点では、モディック変化の見られた全ての患者に改善が見られた。モディック陽性の患者には、NRSやNDIの点数に大きな変化が見られた。中心性ヘルニアのある患者は、僅か2週目の時点でより改善した傾向が強かった(P=.022)。
結論:モディック陽性の患者には、基準時に高いNDIの点数が見られたが、改善したこれらの患者の割合は、6ヶ月までの全ての時点で高かった。モディックⅠ変化の見られた患者は、僅か2週目の時点で、モディックⅡ変化の見られた患者よりも悪化していた。(J Manipulative Physiol Ther 2016;39:565-575)
検索キーワード:頸椎;椎間板ヘルニア;カイロプラクティック・マニピュレーション;MRI;転帰;モディック変化
図1.頸椎椎間板ヘルニアのレベルに対する素早く 図2.MRIのT2強調軸写(A)と傍矢状(B)
振幅の小さい手技操作の際のドクターと患者のセット・ の断面像。脊髄の後方移動を伴ったC5-C6左の
アップ。 修正中の頸椎椎間板脱出(矢印)が示されている。
(中略)
実際の適用
●2週、1ヶ月、3ヶ月の時点で、モディック変化陰性の患者と比べると、モディック変化陽性で、CDH(頸椎椎
間板ヘルニア)のある患者の大部分が頸椎マニピュレーション後に改善を報告した。
●モディック変化陽性のCDH患者には、基準時に非常に高い身体障害の点数が見られたが、6ヶ月目を除いた全て
の追跡調査の時点では、モディック変化陰性の患者と比べた際の違いは見られなかった。
●傍正中や椎間孔でのヘルニア患者と比べると、中心性ヘルニア患者には、2週目の時点で改善が見られる事が多
かった。
(以下省略)
Serafin Leemann,DC、Bernard Ankin,DC、Kim Humphreys,DC,PhD 著
訳:栗原輝久
要約
目的:今回の研究の目的は、頸椎椎間板ヘルニア(cervical disk herniation:CDH)の部位、形態学、モディック変化(Modic Changes:MCs)が治療結果と関連しているのか否かを評価するというものである。
方法:MRI(核磁気共鳴画像)と脊椎手技療法の治療を受けている44人の患者の転帰に関するデータを評価した。頸椎椎間板ヘルニア(CDH)の軸方向の位置、形態学、モディック変化(MCs)に関して、MRI精査を評価した。基準時、2週目、1、3、6ヶ月、そして1年の時点で、疼痛(頸部と上肢に関して0-10点)と頸部身体障害指数(neck didability index:NDI)のデータを収集した。全ての時点で、変化データに関する患者の全体的印象を収集し、"改善した"、"改善しなかった"に分類した。フィッシャーの正確確率検定によって、改善した割合とMRIの異常とを比較した。t 検定やマンホィットニーU検定を行って、数値化スケールとNDIの点数を、基準時のMRIの異常や全ての時点での変化の点数と比較した。
結果:モディック陽性の患者には、基準時の高いNDI点数が見られた(P=.02):モディック陽性患者の77.8%とモディック陽性患者の53.3%は、2週目に改善を報告した(P=.21)。モディックⅠ患者の55%とモディックⅡ患者の81.3%は、2週目に改善した(P=.07)。3ヶ月と1年の時点では、モディック変化の見られた全ての患者に改善が見られた。モディック陽性の患者には、NRSやNDIの点数に大きな変化が見られた。中心性ヘルニアのある患者は、僅か2週目の時点でより改善した傾向が強かった(P=.022)。
結論:モディック陽性の患者には、基準時に高いNDIの点数が見られたが、改善したこれらの患者の割合は、6ヶ月までの全ての時点で高かった。モディックⅠ変化の見られた患者は、僅か2週目の時点で、モディックⅡ変化の見られた患者よりも悪化していた。(J Manipulative Physiol Ther 2016;39:565-575)
検索キーワード:頸椎;椎間板ヘルニア;カイロプラクティック・マニピュレーション;MRI;転帰;モディック変化
図1.頸椎椎間板ヘルニアのレベルに対する素早く 図2.MRIのT2強調軸写(A)と傍矢状(B)
振幅の小さい手技操作の際のドクターと患者のセット・ の断面像。脊髄の後方移動を伴ったC5-C6左の
アップ。 修正中の頸椎椎間板脱出(矢印)が示されている。
(中略)
実際の適用
●2週、1ヶ月、3ヶ月の時点で、モディック変化陰性の患者と比べると、モディック変化陽性で、CDH(頸椎椎
間板ヘルニア)のある患者の大部分が頸椎マニピュレーション後に改善を報告した。
●モディック変化陽性のCDH患者には、基準時に非常に高い身体障害の点数が見られたが、6ヶ月目を除いた全て
の追跡調査の時点では、モディック変化陰性の患者と比べた際の違いは見られなかった。
●傍正中や椎間孔でのヘルニア患者と比べると、中心性ヘルニア患者には、2週目の時点で改善が見られる事が多
かった。
(以下省略)