PAACニュース187号:T4症候群:文献の詳細な再調査

2018/12/04

要約
目的:今回の詳細な再調査の目的は、T4症候群に関して入手可能なあらゆる証拠を確認するというものである。
方法:2015年10月からデータベースを検索したが、これにはPubMed、CINALL、PEDro、Google Scholar、Osteomed-DR、カイロプラクティック文献の索引、PROSPEO、Chiroaccess が含まれていた。論文調査のある学術専門誌や教科書の中で発表されたT4症候群に関する情報による全ての研究を盛り込んだ。機能、身体障害、健康に関する国際的分類のフォーマットの中に、この情報をまとめた。証拠に関する Sackett(サケット)レベルを用いて研究の順位付けを行った。
結果:8つの文献が採用基準に適合した。研究領域には理論的病態生理学と症候疫学、T4症候群の診断、症状、治療、転帰が含まれていた。採用した研究の方法論的な質は低かった。
結論:T4症候群は、稀だと思われる除外診断の1つである。本症は、授動法やエクササイズを用いる文献の中では、保存的に治療されてきた。T4症候群に関して発表された高品質な証拠は無いので、これらの証拠を患者管理決定のための基本的手段だと考えてしまう時には、(高品質の証拠の欠如を)臨床家に警告するものである。(J Manipulative Physiol Ther 2017;40:118-125)
検索キーワード:T4症候群;胸椎


                     (中略)

  実際の適用
  ●臨床上、T4症候群は理解されているが、この用語は初級教科書と関連していて、除外診断として応用できると
   思われる。


  (以下省略)


 

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