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PAACニュース189号:腰椎ー骨盤ー股関節について厳選した検査の生体力学的調査:歩行の検査の意味合い
2018/12/06
Robert Walter Bailey,PhD、Jin Richards,PhD、James Salfe,PhD 著
訳:栗原輝久
要約
目的:今回の研究の目的は、トレンデランブルグ、片足スクワット、コークスクリュー・テストの際の腰椎ー骨盤ー股関節の可動域を比較する事、そしてこれらの検査の際の三次元の腰椎ー骨盤ー股関節の動きについて詳述する事である。これは、臨床家が歩行を検査する時に適した検査を選ぶ際に役立つだろう。
方法:光電子工学分析追跡システムを行って、14人の健康参加者にトレンデレンブルグ、片足スクワット、コークスクリュー・テストを行わせながら、彼らの腰椎ー骨盤ー股関節領域を評価した。一対比較による分散の反復測定分析を行いながら、臨床検査の際の腰椎ー骨盤ー股関節の三次元可動域と歩行を比較した。
結果:トレンデレンブルグ・テストと歩行の際の骨盤の傾斜の間に有意な違いは見られなかった(トレンデレンブルグ・テスト:左、11.3° ± 4.8°、右、10.8° ± 5.0° vs 歩行:左、8.3° ±5.1°、右、8.3° ± 5.1°、左、P=.143、右、P=.068)。片足スクワットと歩行の際の股関節の矢状面の可動域(片足スクワット、左、44.2° ± 13.7°、右、41.7° ± 10.9° vs 歩行、左、37.8° ± 7.0°、右、37.8 ± 5.1°、P<.05)と冠状面の可動域(片足スクワット、左、9.1° ± 5.8°、右、9.0° ± 4.6° vs 歩行、左、9.4° ± 2.3°、右、9.5° ± 2.0°、P<.05)、そしてコークスクリュー・テストと歩行の際の股関節の冠状面の可動域(コークスクリュー・テスト、左、5.7° ± 3.3°、5.7° ± 3.2° vs 歩行、左、9.4° ± 2.3°、右、9.5° ± 2.0°、P<.05)には有意な違いが見られた。
結論:今回の研究の結果から、腰椎ー骨盤ー股関節の既知の病理の無い無症状の若年参加者では、トレンデレンブルグ・テストと歩行の際の骨盤の傾斜は同様だという事が明らかになった。歩行と比較すると、片足スクワットの際に、股関節は矢状面で大きく動き、冠状面の動きは小さかった。股関節の横断方向の動きは、歩行よりもトレンデレンブルグ・テストの際に大きかった。これらの結果から、トレンデレンブルグ・テストで正常だと解釈されるには、骨盤が少なくとも10 °傾斜しなければならず、片足スクワットの際には、矢状方向に43°に至るまで動き、冠状方向には10° 未満の動きでなければならない、そしてコークスクリュー・テストで正常だと解釈されるには、股関節が6°まで回旋し、上体が27°回旋しなければならない。(J Manipulative Physiol Ther 2016;39:411-419)
検索キーワード:腰椎ー骨盤ー股関節;可動域;関節;生体力学的現象
(中略)
図1.目盛付きの解剖学システム・テクニックに基づ 図2.トレンデレンブルグ・テストの方法の研究:
いたマーカーの配置(カラー・ヴァージョンはオン (A)開始/終了の肢位、(B)トレンデレンブルグ
ラインで入手可) ・テストの肢位(カラー・ヴァージョンはオンライ
で入手可)
図3.片足スクワットの方法の研究。(A)開始/ 図4.コークスクリュー・テストの方法の研究(A)
終了肢位、(B)スクワット肢位(カラー・ヴァー 開始/終了肢位。(B)コークスクリュー・テストの
ジョンはオンラインで入手可) 肢位。(カラー・ヴァージョンはオンラインで入手可)
(中略)
実際の適用
●今回の研究から、トレンデレンブルグ・テストと歩行の際の骨盤の傾斜が片足スクワットの際のものと同様で、
股関節は、歩行の時よりも矢状面で大きく、冠状面では小さく動くという事が明らかとなった。
●股関節の横断面での動きは、歩行の時よりも、コークスクリュー・テストの時の方が大きかった。
●これらの結果から、トレンデレンブルグ・テストは、歩行の際の骨盤傾斜を評価するのに有効だろうが、股関節
の矢状面と冠状面の動きについては、片足スクワットは適切ではなく、股関節の横断面の動きに関しては、コー
クスクリュー・テストは有効ではないだろうという事が示唆された。
(以下省略)
訳:栗原輝久
要約
目的:今回の研究の目的は、トレンデランブルグ、片足スクワット、コークスクリュー・テストの際の腰椎ー骨盤ー股関節の可動域を比較する事、そしてこれらの検査の際の三次元の腰椎ー骨盤ー股関節の動きについて詳述する事である。これは、臨床家が歩行を検査する時に適した検査を選ぶ際に役立つだろう。
方法:光電子工学分析追跡システムを行って、14人の健康参加者にトレンデレンブルグ、片足スクワット、コークスクリュー・テストを行わせながら、彼らの腰椎ー骨盤ー股関節領域を評価した。一対比較による分散の反復測定分析を行いながら、臨床検査の際の腰椎ー骨盤ー股関節の三次元可動域と歩行を比較した。
結果:トレンデレンブルグ・テストと歩行の際の骨盤の傾斜の間に有意な違いは見られなかった(トレンデレンブルグ・テスト:左、11.3° ± 4.8°、右、10.8° ± 5.0° vs 歩行:左、8.3° ±5.1°、右、8.3° ± 5.1°、左、P=.143、右、P=.068)。片足スクワットと歩行の際の股関節の矢状面の可動域(片足スクワット、左、44.2° ± 13.7°、右、41.7° ± 10.9° vs 歩行、左、37.8° ± 7.0°、右、37.8 ± 5.1°、P<.05)と冠状面の可動域(片足スクワット、左、9.1° ± 5.8°、右、9.0° ± 4.6° vs 歩行、左、9.4° ± 2.3°、右、9.5° ± 2.0°、P<.05)、そしてコークスクリュー・テストと歩行の際の股関節の冠状面の可動域(コークスクリュー・テスト、左、5.7° ± 3.3°、5.7° ± 3.2° vs 歩行、左、9.4° ± 2.3°、右、9.5° ± 2.0°、P<.05)には有意な違いが見られた。
結論:今回の研究の結果から、腰椎ー骨盤ー股関節の既知の病理の無い無症状の若年参加者では、トレンデレンブルグ・テストと歩行の際の骨盤の傾斜は同様だという事が明らかになった。歩行と比較すると、片足スクワットの際に、股関節は矢状面で大きく動き、冠状面の動きは小さかった。股関節の横断方向の動きは、歩行よりもトレンデレンブルグ・テストの際に大きかった。これらの結果から、トレンデレンブルグ・テストで正常だと解釈されるには、骨盤が少なくとも10 °傾斜しなければならず、片足スクワットの際には、矢状方向に43°に至るまで動き、冠状方向には10° 未満の動きでなければならない、そしてコークスクリュー・テストで正常だと解釈されるには、股関節が6°まで回旋し、上体が27°回旋しなければならない。(J Manipulative Physiol Ther 2016;39:411-419)
検索キーワード:腰椎ー骨盤ー股関節;可動域;関節;生体力学的現象
(中略)
図1.目盛付きの解剖学システム・テクニックに基づ 図2.トレンデレンブルグ・テストの方法の研究:
いたマーカーの配置(カラー・ヴァージョンはオン (A)開始/終了の肢位、(B)トレンデレンブルグ
ラインで入手可) ・テストの肢位(カラー・ヴァージョンはオンライ
で入手可)
図3.片足スクワットの方法の研究。(A)開始/ 図4.コークスクリュー・テストの方法の研究(A)
終了肢位、(B)スクワット肢位(カラー・ヴァー 開始/終了肢位。(B)コークスクリュー・テストの
ジョンはオンラインで入手可) 肢位。(カラー・ヴァージョンはオンラインで入手可)
(中略)
実際の適用
●今回の研究から、トレンデレンブルグ・テストと歩行の際の骨盤の傾斜が片足スクワットの際のものと同様で、
股関節は、歩行の時よりも矢状面で大きく、冠状面では小さく動くという事が明らかとなった。
●股関節の横断面での動きは、歩行の時よりも、コークスクリュー・テストの時の方が大きかった。
●これらの結果から、トレンデレンブルグ・テストは、歩行の際の骨盤傾斜を評価するのに有効だろうが、股関節
の矢状面と冠状面の動きについては、片足スクワットは適切ではなく、股関節の横断面の動きに関しては、コー
クスクリュー・テストは有効ではないだろうという事が示唆された。
(以下省略)