小児のカイロプラクティックより(分娩の第二段階)

2019/03/28

生理学的な経過
 分娩の第二段階は、児を出産するための子宮の完全開大と展退の瞬間から始まる。患者が分娩の第一段階を終了して、第二段階に入っていく時には、子宮収縮はより頻繁になるが、これには陣痛全体の中で最も強い痛みを幾らか伴う。
 この期間は、一般的には移行期(過渡期)と呼ばれる。第二段階が遂行されると、主観的な不快感は相当に緩和する。
 第二段階が始まったという臨床的な指標は、数多くの客観的な、あるいは主観的な徴候によって記述されている。その際には典型的に"産徴"の増加が見られるが、これは、粘液栓子の崩壊の促進を示唆している。患者は、それぞれの子宮収縮とともに"押さえつける(bear down)"、あるいは押す必要があると言う。彼女は、排便の欲求とともに直腸に圧迫感を感じる。子宮頸部が完全開大に近づくと、吐き気やむかつきが頻繁になる。患者の出す大声は、よりガラガラ声になってくる。経験豊富な助産婦は、出産中の女性の発する声を聞くだけで、容易に的確な妊娠段階を判定できる。これらの徴候には疑いの余地は無い。子宮頸部の状態と下降度を直腸検査で確かめる必要があるかもしれない。

 

PAGE TOP