小児のカイロプラクティックより(新生児の身体検査)

2019/04/04

身体検査
 新生児のカイロプラクティックの臨床検査は、項目を抜かしてしまわないために、必然的な順序で履行されなければならない。実践的な方法は、❛ 頭からつま先 ( head to toe )❜ テクニックである。可能ならば、少なくとも両親や保護者の1人がいる状況で、新生児を検査するべきである。
 説得力のある検査を行うために、母体と胎児の病歴、陣痛と分娩の経過、判っている出生時の全ての合併症を見直す事が不可欠である。これは、述べられたままの完全な病歴を録る事を通して最良の状態で達成される。検査中に新生児を暖かくしておく、そして全ての臨床操作に伴って新生児と両親の両者が安全かつ快適であるという事を確実にするのは重大である。これらを実行する前に、全ての操作について説明する事と新生児の健康を再保証する事は、ドクター-患者‐両親のより良い関係には基本となるものである。恐らく臨床家は、新生児と長期間のお付き合いをしている、この目的によって生じる関係は絶対的である。新生児は、感覚と感受性が十分に発達した個人として治療されるべきである。親しみのある、悲しみに満ちた方法、静かになだめるような声、ゆっくりとした安楽なアプローチによって、調和的な最初の導入が一層容易になるであろう。
 身体検査の間中、検者だけが児を抱く必要があるような検査を除いて、両親か保護者が新生児を抱くべきである。主に世話をしている者の腕に仰臥位あるいは坐位で抱かれる事で、新生児の快適性が保証される。生後数カ月間、新生児の温度変化に対する適応能力は不完全なので、検査室の温度は特に暖かくするべきである。検査目的のために児の服を脱がせる時には、児を手元に置いて毛布で包む。
 最初に新生児を観察する事で、カイロプラクターに膨大な情報が与えれる。総合的な評価には患者に初めて会った時の印象が含まれる。そしてただ単に児が検査を受けている時間だけでなく、時には行う事が困難かもしれない特殊な検査も含まれる。児を抱く機会があれば、筋の状態、力強さ、動き、他の活動についても更なる洞察が得られる。これは、常に敬意と持って、そして児が寛いでいて、むずかっていない時にのみ示されるはずである。付け加えるに、これは、児と両親の相互作用を評価する機会である。

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