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小児のカイロプラクティックより(整形外科検査:神経外傷)
2019/05/11
神経外傷
新生児には様々な神経外傷があるかもしれない。これらは、神経組織への圧迫、伸展、伸張、軸回旋、捻転、過伸展、過屈曲、分離の結果であろう。
神経組織への外傷の病理学的な分類には神経浮腫という特徴を持つ neuropraxia 、全体的な回復に伴う末梢性の完全な退行変性を含んだ神経線維損傷、全神経構造が完全に分裂する神経の完全損傷が含まれる。
顔面神経麻痺は、上位、あるいは下位の運動ニューロンの傷害によるものだろうが、臨床的な区別はしばしば困難である。鉗子のブレードを斜めに使用すると、下位の運動ニューロンに広範な傷害を生じさせる事がある。脳神経7番(顔面神経)は、母体の仙骨岬角による長期間の圧迫によって障害を受ける事もあるだろう。上位運動ニューロン傷害が生じる頻度は少ないが、脳外傷やメビウス症候群として知られている核の形成不全によるものが多い。
臨床的には顔面神経麻痺による典型的な障害は、閉眼不能や泣く際の下唇下制の欠如が障害側に見られる事で明らかになる。これは、泣いた時に容貌が左右非対称で、口角下制筋が欠如したように見える事から見分けられるはずである。この状態では閉眼は正常にできるが、新生児が泣く時には、障害側で口唇を下方あるいは外方へと動かせない。左右非対称は、成人になっても習慣的に残存するが、時に共にあまり目立たなくなる。これは、家族的な特性である。殆どの場合、完全に治癒するが、永続的な顔面麻痺が生じる事がある。
腕神経叢損傷の原因論としては、分娩中に頸部に対して過剰な側屈、回転、あるいは牽引の外力が加えられた結果である事が非常に多い。この結果、腕神経叢麻痺が生じる。これらのタイプの外傷は、手技分娩や鉗子分娩の際の肩への衝撃によって、あるいは骨盤位での経腟分娩の際の後続児頭に伴ってみられる。Rubinによって行われた研究では、腕神経叢損傷の頻度は、骨盤位分娩に伴うものが頭位分娩の17 倍であった。
腕神経叢損傷には3つのカテゴリーがある。第1のものはエルブ麻痺、あるいは上位型麻痺と呼ばれている。このタイプは、腕神経叢への産科外傷の最も一般的なものである。この際には、第5、6頸椎神経根が障害される。臨床的な徴候としては、腕は外転位(内転位?)に固定され、肘関節は完全伸展、前腕は回内、手関節は完全屈曲する。またこれは、"ウェイターズ・チップ・ポジション"とも呼ばれる。Hernandez と Dias は、エルブ麻痺の児の大部分は、間もなく回復し、奇形も残らないだろうが、何人かの児には筋の不均衡のために、上腕骨頭の内旋位での痙縮、サブラクセーション、あるいは脱臼といった肩の頑固な奇形が生じるだろうと主張している。この神経障害の緩和、矯正のためにカイロプラクティックの果たす役割は明瞭である。非常に多くのカイロプラクターは、四肢の検査と矯正に関して広範な訓練を受けており、臨床経験も積んでいる。しばしば腕神経叢損傷の新生児は、カイロプラクティックに即座に良好な反応を示す、そして以前の独断的な方法では効果がみられなかったこれらの症例の明らかな改善が生じる。
腕神経叢損傷の第2のものは下位の腕神経叢に関連し、クリムプケ麻痺として知られているもので、第7、8頸神経根、あるいは第1胸神経根の障害と関係している。結果的に手の小さな筋の麻痺が生じ、局所的な手首の下垂、手の弛緩性麻痺がみられる。特に把握反射が消失する。
稀には腕の全麻痺が生じる。この外傷では腕神経叢の全ての神経幹が損傷され、その結果として腕の完全麻痺と、それに付随して弛緩、感覚、栄養、循環の変化がみられる。両側性の麻痺が存在する時には、脊髄損傷が疑われる。
腕神経叢損傷の3つのタイプは、積極的なメディカルの治療にはどれも反応しない。通常、軽度の損傷は、数日間で回復するが、より重篤な障害が2~4ヶ月の間に自然に回復する事は期待できない。Gordon達は、85%は生後4か月までに、92%は12ヶ月までに、93%は4年までにっ回復するという研究を発表した。
稀に橈骨神経損傷が骨折の結果として生じるが、臀部や肩の娩出中に腕の娩出が困難であった時にみられた。筋内注射の際に指示される位置にある三角筋部位で橈骨神経損傷が生じる事があるが、多くは新生児の三角筋が非常に小さいために、正しい刺入点の位置を見つけづらい事によるものである。またこれは、動脈血を得るために反復される上腕動脈採血後に生じるかもしれない。
頸椎神経根C3、C4、C5と関連する横隔神経の麻痺や損傷は、主に腕神経叢損傷を伴う。主に新生児は、肋間筋よりも横隔膜によって呼吸しているので、しばしbこれは、重大な呼吸障害を引き起こす。胸部のレントゲン写真によって、特徴的な片側横隔膜の上昇、あるいは固着した横隔膜が明らかになる。これは、超音波診断によって確認される。
再発性の頸椎神経根の喉頭神経麻痺は、出生外傷によって稀に生じるもので、頸椎を過剰に外方へと牽引する事と関連している。これは、先天性喉頭喘鳴を引き起こす事がある。
頸椎部の脊髄損傷は稀なものだが、骨盤位での難産の際の過剰伸長に伴ってみられる、これは、内回転術(internal version)や骨盤位娩出と関連している。またこれは、幾つかの肩の娩出困難の際にみられる事がある。
障害のメカニズムには、過剰な牽引テクニックによる頸髄の伸長が含まれる。この種の外傷は、下記のものの1つと共にみられるだろう:出生時には正常だが、後に呼吸困難、尿閉、四肢麻痺のような後遺症がみられる;出生時の対麻痺;呼吸困難、ショック、低体温、新生児死亡を含む出生時からの不健康な状態。頸椎のレントゲン写真によって骨折や脱臼が明らかになるだろう。病理学的な鑑別や治療のためには神経外科的な診察が必要かもしれない。脊髄出血、硬膜外血腫の病理は、脊髄の超音波や筋電図による診断を通して描写される。MRIもこの事に有効であると証明されている。
新生児には様々な神経外傷があるかもしれない。これらは、神経組織への圧迫、伸展、伸張、軸回旋、捻転、過伸展、過屈曲、分離の結果であろう。
神経組織への外傷の病理学的な分類には神経浮腫という特徴を持つ neuropraxia 、全体的な回復に伴う末梢性の完全な退行変性を含んだ神経線維損傷、全神経構造が完全に分裂する神経の完全損傷が含まれる。
顔面神経麻痺は、上位、あるいは下位の運動ニューロンの傷害によるものだろうが、臨床的な区別はしばしば困難である。鉗子のブレードを斜めに使用すると、下位の運動ニューロンに広範な傷害を生じさせる事がある。脳神経7番(顔面神経)は、母体の仙骨岬角による長期間の圧迫によって障害を受ける事もあるだろう。上位運動ニューロン傷害が生じる頻度は少ないが、脳外傷やメビウス症候群として知られている核の形成不全によるものが多い。
臨床的には顔面神経麻痺による典型的な障害は、閉眼不能や泣く際の下唇下制の欠如が障害側に見られる事で明らかになる。これは、泣いた時に容貌が左右非対称で、口角下制筋が欠如したように見える事から見分けられるはずである。この状態では閉眼は正常にできるが、新生児が泣く時には、障害側で口唇を下方あるいは外方へと動かせない。左右非対称は、成人になっても習慣的に残存するが、時に共にあまり目立たなくなる。これは、家族的な特性である。殆どの場合、完全に治癒するが、永続的な顔面麻痺が生じる事がある。
腕神経叢損傷の原因論としては、分娩中に頸部に対して過剰な側屈、回転、あるいは牽引の外力が加えられた結果である事が非常に多い。この結果、腕神経叢麻痺が生じる。これらのタイプの外傷は、手技分娩や鉗子分娩の際の肩への衝撃によって、あるいは骨盤位での経腟分娩の際の後続児頭に伴ってみられる。Rubinによって行われた研究では、腕神経叢損傷の頻度は、骨盤位分娩に伴うものが頭位分娩の17 倍であった。
腕神経叢損傷には3つのカテゴリーがある。第1のものはエルブ麻痺、あるいは上位型麻痺と呼ばれている。このタイプは、腕神経叢への産科外傷の最も一般的なものである。この際には、第5、6頸椎神経根が障害される。臨床的な徴候としては、腕は外転位(内転位?)に固定され、肘関節は完全伸展、前腕は回内、手関節は完全屈曲する。またこれは、"ウェイターズ・チップ・ポジション"とも呼ばれる。Hernandez と Dias は、エルブ麻痺の児の大部分は、間もなく回復し、奇形も残らないだろうが、何人かの児には筋の不均衡のために、上腕骨頭の内旋位での痙縮、サブラクセーション、あるいは脱臼といった肩の頑固な奇形が生じるだろうと主張している。この神経障害の緩和、矯正のためにカイロプラクティックの果たす役割は明瞭である。非常に多くのカイロプラクターは、四肢の検査と矯正に関して広範な訓練を受けており、臨床経験も積んでいる。しばしば腕神経叢損傷の新生児は、カイロプラクティックに即座に良好な反応を示す、そして以前の独断的な方法では効果がみられなかったこれらの症例の明らかな改善が生じる。
腕神経叢損傷の第2のものは下位の腕神経叢に関連し、クリムプケ麻痺として知られているもので、第7、8頸神経根、あるいは第1胸神経根の障害と関係している。結果的に手の小さな筋の麻痺が生じ、局所的な手首の下垂、手の弛緩性麻痺がみられる。特に把握反射が消失する。
稀には腕の全麻痺が生じる。この外傷では腕神経叢の全ての神経幹が損傷され、その結果として腕の完全麻痺と、それに付随して弛緩、感覚、栄養、循環の変化がみられる。両側性の麻痺が存在する時には、脊髄損傷が疑われる。
腕神経叢損傷の3つのタイプは、積極的なメディカルの治療にはどれも反応しない。通常、軽度の損傷は、数日間で回復するが、より重篤な障害が2~4ヶ月の間に自然に回復する事は期待できない。Gordon達は、85%は生後4か月までに、92%は12ヶ月までに、93%は4年までにっ回復するという研究を発表した。
稀に橈骨神経損傷が骨折の結果として生じるが、臀部や肩の娩出中に腕の娩出が困難であった時にみられた。筋内注射の際に指示される位置にある三角筋部位で橈骨神経損傷が生じる事があるが、多くは新生児の三角筋が非常に小さいために、正しい刺入点の位置を見つけづらい事によるものである。またこれは、動脈血を得るために反復される上腕動脈採血後に生じるかもしれない。
頸椎神経根C3、C4、C5と関連する横隔神経の麻痺や損傷は、主に腕神経叢損傷を伴う。主に新生児は、肋間筋よりも横隔膜によって呼吸しているので、しばしbこれは、重大な呼吸障害を引き起こす。胸部のレントゲン写真によって、特徴的な片側横隔膜の上昇、あるいは固着した横隔膜が明らかになる。これは、超音波診断によって確認される。
再発性の頸椎神経根の喉頭神経麻痺は、出生外傷によって稀に生じるもので、頸椎を過剰に外方へと牽引する事と関連している。これは、先天性喉頭喘鳴を引き起こす事がある。
頸椎部の脊髄損傷は稀なものだが、骨盤位での難産の際の過剰伸長に伴ってみられる、これは、内回転術(internal version)や骨盤位娩出と関連している。またこれは、幾つかの肩の娩出困難の際にみられる事がある。
障害のメカニズムには、過剰な牽引テクニックによる頸髄の伸長が含まれる。この種の外傷は、下記のものの1つと共にみられるだろう:出生時には正常だが、後に呼吸困難、尿閉、四肢麻痺のような後遺症がみられる;出生時の対麻痺;呼吸困難、ショック、低体温、新生児死亡を含む出生時からの不健康な状態。頸椎のレントゲン写真によって骨折や脱臼が明らかになるだろう。病理学的な鑑別や治療のためには神経外科的な診察が必要かもしれない。脊髄出血、硬膜外血腫の病理は、脊髄の超音波や筋電図による診断を通して描写される。MRIもこの事に有効であると証明されている。