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小児のカイロプラクティックより(臨床神経学:神経系の血液供給:椎骨)

2019/10/13

椎骨
 脊髄への動脈供給は、根動脈と椎骨動脈の後方の枝(後脊髄動脈)と前方の枝(前脊髄動脈)から行われる。前脊髄根動脈の最も太いもの(は、下部胸椎と腰髄に血液供給していて、アダムキエヴィッチ動脈(arteries of Adamkiewicz)と呼ばれている。胸椎への血液供給は、比較的少なく、1本の根動脈に依存している。
 静脈の分布は、動脈供給のそれに従う事が多い。静脈枝は、硬膜外静脈叢に注ぎ込んでいる。弁を持たない椎骨の静脈には非常に興味をそそられる。腹腔内圧が上昇すると、骨盤静脈洞からの静脈の流れは(内)椎骨静脈叢へと向かう。脳からの排出も椎骨静脈叢へと入る。前立腺、脳、胸部(乳房?)の新生物と椎骨への転移との関連性については、Batsonが膨大な研究を行った。Batson や他の人々による研究から、弁が無いという椎骨の静脈系の性質のために、静脈血が逆流しうるという事が判った。このメカニズムによって、ガン細胞が遠く離れた原発部位から椎骨の中へと侵入する事が可能となるのである。

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