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PAACニュース195号:腰仙部マニピュレーションの際の片側性と多発性のキャビテーション音
2021/01/13
要約
目的:今回の研究の目的は、時間周波数解析を行って、L5-S1関節へ向けた側臥位での素早く振幅の小さい(HVLA)スラスト・マニピュレーションの際のポップ音(popping sound:PS)が脊柱のどちら側で生じるのかを明らかにするというものである。第2の目的は、ポップ音の平均回数、腰椎のスラスト・マニピュレーションの持続時間、単独のポップ音の持続時間を算出するというものである。
方法:34人の無症状の被験者は、左右のL5-S1関節への2回の腰椎のHVLAスラスト・マニピュレーションを受けた。高い標本抽出率の加速度計をL5-S1間の中心から同側25mmに固定した。各々のマニピュレーションについては、腰仙結合部でのエネルギー放出を採取するために、2つの音響信号を抽出した。
結果:60回のHVLAスラスト・マニピュレーションの際には、合計で320回のポップ音を測定した。これらのポップ音については、標的となったL5-S1関節の同側で176回、反対側で144回生じた;即ち、L5-S1の左右の回転性スラスト・マニピュレーション後には、下側よりも上側でポップ音が生じる可能性が高いという事は無かった。その上、腰椎HVLAスラスト・マニピュレーションによって、同時に両側でポップ音発生が検出される事は滅多に無かった(即ち症例の2%)。腰仙部のHVLAスラスト・マニピュレーションごとに聞こえたポップ音の回数は2-9回で、その平均は527回だった。1回のマニピュレーションの平均持続時間は、139.13ミリセカンド(139.13/1000秒)だった(95%の信頼区間:561-493.79)、1回のポップ音の平均持続時間は、2.69ミリセカンドだった(95%の信頼区間:0.95-4.59)
結論:我々の所見に基づいて、脊椎手技療法施術者は、腰仙結合部(即ちL5-S1)へのHVLAスラスト・マニピュレーションを行う時には、殆どの場合、上側、あるいは下側の椎間関節で生じる複合的なポップ音を善きしているはずである。しかし今回の研究で発見された複合的なポップ音が同じ関節で生じるのか、あるいは隣接する同側、あるいは反対側の椎間関節で生じるのかについては、不明なままである。単独のモデルによって、HVLAスラスト・マニピュレーションの際の可聴音を必ずしも説明できるものではないだろう。(J Manipulative Physiol Ther 2019:42;12-22)
検索キーワード:マニピュレーション;脊柱;腰仙部
目的:今回の研究の目的は、時間周波数解析を行って、L5-S1関節へ向けた側臥位での素早く振幅の小さい(HVLA)スラスト・マニピュレーションの際のポップ音(popping sound:PS)が脊柱のどちら側で生じるのかを明らかにするというものである。第2の目的は、ポップ音の平均回数、腰椎のスラスト・マニピュレーションの持続時間、単独のポップ音の持続時間を算出するというものである。
方法:34人の無症状の被験者は、左右のL5-S1関節への2回の腰椎のHVLAスラスト・マニピュレーションを受けた。高い標本抽出率の加速度計をL5-S1間の中心から同側25mmに固定した。各々のマニピュレーションについては、腰仙結合部でのエネルギー放出を採取するために、2つの音響信号を抽出した。
結果:60回のHVLAスラスト・マニピュレーションの際には、合計で320回のポップ音を測定した。これらのポップ音については、標的となったL5-S1関節の同側で176回、反対側で144回生じた;即ち、L5-S1の左右の回転性スラスト・マニピュレーション後には、下側よりも上側でポップ音が生じる可能性が高いという事は無かった。その上、腰椎HVLAスラスト・マニピュレーションによって、同時に両側でポップ音発生が検出される事は滅多に無かった(即ち症例の2%)。腰仙部のHVLAスラスト・マニピュレーションごとに聞こえたポップ音の回数は2-9回で、その平均は527回だった。1回のマニピュレーションの平均持続時間は、139.13ミリセカンド(139.13/1000秒)だった(95%の信頼区間:561-493.79)、1回のポップ音の平均持続時間は、2.69ミリセカンドだった(95%の信頼区間:0.95-4.59)
結論:我々の所見に基づいて、脊椎手技療法施術者は、腰仙結合部(即ちL5-S1)へのHVLAスラスト・マニピュレーションを行う時には、殆どの場合、上側、あるいは下側の椎間関節で生じる複合的なポップ音を善きしているはずである。しかし今回の研究で発見された複合的なポップ音が同じ関節で生じるのか、あるいは隣接する同側、あるいは反対側の椎間関節で生じるのかについては、不明なままである。単独のモデルによって、HVLAスラスト・マニピュレーションの際の可聴音を必ずしも説明できるものではないだろう。(J Manipulative Physiol Ther 2019:42;12-22)
検索キーワード:マニピュレーション;脊柱;腰仙部