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PAACニュース197号:脳卒中患者のバランスと歩行能力に対する足関節非弾性テーピングの即効:無作為化対照試験
2021/08/11
要約
目的:慢性脳卒中患者のバランスと歩行能力に対する足関節非弾性テーピングの即効を明らかにするというものである。
方法:脳卒中の30人の(入院患者と外来患者の)被験者を2つのグループに無作為に登録した:非弾性テーピング・グループ(15人)とプラシーボ(偽薬)・テーピング・グループである。非弾性テーピング・グループの患者は、足関節のEnduraスポーツ・テーピングを受け、プラシーボ・テーピング・グループの患者は、足関節の Endura 固定テーピングを受けた。バランス・システムSDでバランスを評価し、GAITRiteシステムで歩行能力を評価した。我々は、治療介入の前後に測定値を記録した。
結果:非弾性テーピング・グループには、治療介入後に動的・静的な立位バランスの有意な改善が見られた(P ≦.001);更にこのグループには、治療介入後に歩行の速度が増して、歩調が大きくなり、ステップ長(歩幅)、ストライド長(歩長)の広がりも見られた。しかしプラシーボ・テーピング・グループには、治療介入後に立位バランスと歩行能力の有意な改善は見られなかった(P >.05)。その上、2つのグループの間には、治療介入後の静的・動的な立位バランス、歩調、歩行速度について有意な違いが観察された(P ≦.001)。
結論:我々の結果から、足関節に非弾性テーピングを行う事は、脳卒中患者のバランスと歩行の改善に有効だという事が明らかになっている。足関節の非弾性テーピングは、片麻痺患者の積極的なリハビリテーションの促進に役立つと思われる。(J Manipulative Physiol Ther 2020;43:922-929)
検索キーワード:脳卒中;バランス;歩行能力:片麻痺
不全麻痺足関節へのテーピング法、(左図)Enduraスポーツ・テープによる非弾性テーピング、
(右図)Endura処置テープによるプラシーボ・テーピング
目的:慢性脳卒中患者のバランスと歩行能力に対する足関節非弾性テーピングの即効を明らかにするというものである。
方法:脳卒中の30人の(入院患者と外来患者の)被験者を2つのグループに無作為に登録した:非弾性テーピング・グループ(15人)とプラシーボ(偽薬)・テーピング・グループである。非弾性テーピング・グループの患者は、足関節のEnduraスポーツ・テーピングを受け、プラシーボ・テーピング・グループの患者は、足関節の Endura 固定テーピングを受けた。バランス・システムSDでバランスを評価し、GAITRiteシステムで歩行能力を評価した。我々は、治療介入の前後に測定値を記録した。
結果:非弾性テーピング・グループには、治療介入後に動的・静的な立位バランスの有意な改善が見られた(P ≦.001);更にこのグループには、治療介入後に歩行の速度が増して、歩調が大きくなり、ステップ長(歩幅)、ストライド長(歩長)の広がりも見られた。しかしプラシーボ・テーピング・グループには、治療介入後に立位バランスと歩行能力の有意な改善は見られなかった(P >.05)。その上、2つのグループの間には、治療介入後の静的・動的な立位バランス、歩調、歩行速度について有意な違いが観察された(P ≦.001)。
結論:我々の結果から、足関節に非弾性テーピングを行う事は、脳卒中患者のバランスと歩行の改善に有効だという事が明らかになっている。足関節の非弾性テーピングは、片麻痺患者の積極的なリハビリテーションの促進に役立つと思われる。(J Manipulative Physiol Ther 2020;43:922-929)
検索キーワード:脳卒中;バランス;歩行能力:片麻痺
不全麻痺足関節へのテーピング法、(左図)Enduraスポーツ・テープによる非弾性テーピング、
(右図)Endura処置テープによるプラシーボ・テーピング