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要約
目的：今回の研究の目的は、骨盤傾斜と腰椎前彎におけるストレッチの効果を定量化する事で、股関節屈筋と骨盤傾斜、あるいは腰椎前彎の間の関係を評価するというものである。
方法：我々は、２３人の男性被検者の標本について、他動的な股関節屈筋ストレッチ前後の骨盤傾斜と腰椎前彎を定量化した。股関節屈筋の長さの変化についても、仰臥位での他動的股関節伸展を測定するためのトーマス・テストの手順を行って、その特性を明らかにした。我々は、他動的な股関節伸展での変化と骨盤傾斜や腰椎前彎の変化との間でのストレッチ手順と潜在的な相関関係の両方の主効果を調査した。
結果：ストレッチ手順の後には、股関節の他動的伸展の平均２６°の増加（P＜.001）と付随する骨盤前方傾斜の平均１２°の減少（P＜.001）が見られた。しかし腰椎前彎については変化は見られなかったが、他動的な股関節伸展の変化と骨盤傾斜や腰椎前彎の変化との間についても、意味ある相関関係は全く見られなかった。
結論：今回の結果から、リラックスした立位では、股関節筋のストレッチは骨盤傾斜を即座に減少させるだろうという事が示唆された。そのようなストレッチ・プログラムは、立位での姿勢整列を改善させるためにデザインされた治療介入の際に重要な役割を果たす事ができる。（J Maniipulative Physiol Ther 2021;44:289-294）
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