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PAACニュース199号:過活動膀胱の女性における骨盤底筋トレーニング+結合組織マッサージと骨盤底筋トレーニング単独の比較:無作為化比較対照研究

2022/08/30

要約
目的:今回の研究の目的は、過活動膀胱(overactive bladder:OAB)症状のある女性の症状、骨盤底筋筋力、生活の質に関して、骨盤底筋トレーニング(pelvic floor muscle training:PFMT)+結合組織マッサージ(connective tissue massage:CTM)とPFMT単独の効果の比較を行うというものである。
方法:34人の被検者を無作為にPFMT+CTMグループ(17人)とPFMTグループ(17人)に分けた。PFMTは、6週間毎日行い、CTMは週に3回行った。治療前の3週目と6週目に(会陰圧測定器を使って)骨盤底筋の筋力を、(尿日記)によって膀胱症状を、(8項目の過活動膀胱調査表[OAB-V8]によって)過活動膀胱(OAB)症状を、(切迫尺度の強度に関する患者の知覚スケール:(Patient Perception of Intensity of Urgency Scale[PPI-US]によって)切迫感を、キングの健康調査表(King's Health Quesionaire [KHQ])生活の質を評価した。分析のために、マン・ホィットニーのU検定、カイ二乗検定、フリードマン検定、ダンの多重比較検定を行った。
結果:2つのグループで骨盤底筋の筋力が強まったが、その一方で、過活動膀胱(OAB)症状、切迫尺度の強度に関する患者の知覚スケール(PPIUS)、KHQに関する幾つかのパラメーターに加えて、(排尿の?)頻度、OAB-V8、PPIUSの点数が治療後に減少した(P<.05)。
結論:PFMT単独と比べると、PFMT+CTMでは、初期と後期でのOAB症状の減少に関して優れた結果が達成された。(J Manipulative Physiol Ther 2021;44:295-306)
検索キーワード:膀胱;過活動の;骨盤底障害;筋骨格系マニピュレーション;マッサージ

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