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要約
　目的：今回の研究の目的は、新型コロナ・ウィルスの大流行中の高齢者の転倒の危険因子に対する水中トレーニングの効果を評価するというものである。
　方法：水中トレーニング・グループ（aquatic training group：ATG）（24人）と対照群（cotrol group：CG）（25人）に分けた高齢者について、無作為化比較対照試験を遂行した。５回の立ち坐りテストによって筋力と、単一課題と二重課題のTUGテスト（Timed UP and Go Test：起居移動テスト？）によって動き易さを、そして重心動揺計（力板）のデータによって姿勢安定性を評価した。対照群（CG）の人達は、毎日の全体的な健康をモニターするようにという電話を毎月受けた。水中トレーニング・グループは、16週間に亘って週に２回の１時間のトレーニングを遂行した。
　結果：新型コロナ・ウィルスの大流行中と新型コロナ・ウィルスの診断にも関わらず、両方のグループで筋力と認知運動課題の改善が見られた。彼らは二重課題を行ったが、16週間後の二番目の課題の際は誤りはより少なくなった。対照群では、閉眼でのタンデム姿勢の圧力中心の移動領域は大きく減少した。治療介入の少なくとも50％を着実に実行した被検者を分析すると、水中トレーニング・グループ（ATG）ではTUGテスト（起居移動テスト？）実行の際のステップ数が大きく減少した。両方のグループで筋力と認知運動課題に改善が見られたが、認知課題のコストは増大した。対照群では、開眼状態で両足を揃えた姿勢での圧力中心の前後の移動の平均振幅に大きな減少が見られた。
　結論：新型コロナ・ウィルスの大流行と新型コロナ・ウィルスの診断にも関わらず、水中エクササイズには、転倒に関する幾つかの修正可能な運動危険因子（可動性と筋力）に対して好影響が見られること、特に治療介入を着実に実行した人達には顕著に見られることを発見した。（J Manipulative phyiol Ther 2022;45;378-388）
　検索キーワード：高齢者；運動；思いがけない転倒；水治療法