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要約
目的：今回の研究の目的は、腰痛や骨盤帯痛（lumbar and pelvic girdle [LPG] pain）のある妊婦のための通常治療に退官安定化を加える事の効果を判定するというものである。
方法：今回の研究は、盲目化された結果評価者による反復測定デザイン（repeated measures design）の無作為化比較試験である。出生前医療提供者（の患者）から、LPG痛のある３５人の妊婦を募集した。彼女達を、１０週間の通常の出生前治療（対照群、１７人）、あるいは骨盤底筋群や深部腹筋群（エクササイズ群、１８人）を狙った退官安定化エクササイズを伴った通常治療の何れかを受ける２つの研究グループに、彼女達を登録した。治療介入前、治療介入後、妊娠末期、分娩後６週に、視覚的アナログ尺度、オズウェストリー身体障害指数の点数、世界保健機構の生活の質簡易版（World Health Organization's Quality of Life Brief Version：WHOQOL-BREF）について評価した。
結果」WHOQOL-BREFの質問表のでの社会的カテゴリー（P =.18）と、全ての結果測定法について、グループと時間の統計的に有意な相互作用が見られた。時間内でのグループに関する分析によって、WHOQOL-BREF質問表の中でのエクササイズ群の平均点が、環境カテゴリー（妊娠末期：P =.36；６週目の追跡調査：P =.75）を除くと、治療介入後、妊娠末期、６週目の追跡調査の際に大幅に改善した事が明らかになった。
結論：今回の研究の結果からは、LPG痛のある妊婦の疼痛の軽減、身体障害の改善、生活の質については、通常の治療だけよりも退官安定化エクササイズを加えた方がより効果的だという事が示されている。（j Manipulative Physiol Ther 2023;46;27-36）
検索キーワード：妊娠；腰椎-骨盤帯痛（lumbo-pelvic pain）；安定化エクササイズ；生活の質